医療保険審議会

医療保険制度改革の方向性を検討していた「医療保険審議会」の建議書が、九六年三
月末にまとまった。医保審は、一年八カ月にわたる審議の結論として、当初、高齢者の外
来自己負担は一’二割の定率制を導入するなどを柱とする建議書をまとめた。高齢者の負
担増に重点をおき、軽症患者の病院離れを狙ったものだった。

 

ところが、年末の予算編成時に自民党が、「負担額がはっきりしないと、高齢者が安心
して病院に行けない」として、定額性維持を打ち出してきた。一カ月の負担上限も四回、
合計二、○○○円、という政府案となった。この案が九七年には通りそうだ。
今回の負担増は、医療保険財政の立て直しをにらんでのものだが、小手先の負担増では
ある。

 

たとえば、政府管掌保険の赤字は、向こう三年間の平均で年一兆五○○億円。政府案通
り実施すると赤字は縮小し、三年間は積立金で対応できるが、二○○○年度には四、○○
○億円の赤字が発生して再びパンクする。
抜本的改革に手をつけるならば、「出来高払い」「薬価差解消」(医薬分業)に手を付け

 

診療報酬体系は医師の医療行為への対価をまとめたもの。現行の診療報酬体系は、一九
五八年に整備された。診療報酬は保険医療機関の医師が実施した検査や治療、投薬などの
医療行為に対し、個々の行為ごとに定められた診療報酬点数表(一点U一○円)に基づい
て各医療保険制度から支払われる。

 

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